これは恋ですか。
「え…えーっ。そうだったんですか?
でも、それ、今更気づいても」

今更、知る事実。
言われてみれば、皆、顔赤くしたり青くしたりしながら逃げて行ったかも。
あれ、告白だったんだ。


「その時に気づいてたら、付き合ったの?」

「いや、それはないんですけど。
もうちょっとまともに断れたかなぁって。
て、言うか、普通に好きって言ってくれればわかったのに。
あの頃に、桜木先生がそばにいてくれたらよかったな」

「今日は、側にいる。
だから、特別に教えてあげる。
久我さん、さっき、結婚するって言ったでしょ?
九条さんと、結婚するって意味よ?」


「…?
んー?
いやいや、結婚するのは、副社長と桜木先生でしょう?」


私の疑問に、みんな呆れ顔。


「華子ちゃん…天然過ぎる。
あんなにダイレクトに言われても気づかないなんて。
昔から心配してたのよ。男の子泣かせだって。華子ちゃんを落とせる男の子いるかなって。
良くも悪くも、変わってないのね。

久我さんの言葉の意味、わかってなかったのは当の華子ちゃんだけよ?

まぁ、久我さんも、プロポーズするなら、もうちょっとシチュエーションとかタイミングとか考えた方がよかったわね、華子ちゃんみたいな子には特に」

丹下先生まで。
わかってなかったのは、私だけって。
わかるわけないでしょう、だって、唐突すぎる!




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