危険なキミの溺愛
「太田と別れたかったから…一時的に彼女のフリをしてもらっただけ。周りのヤツらには、こいつには今日振られたことで話ついてるから」



「あ、そーいうこと。別れたかったんだなー…結構気が合ってそうだったのに」



「嫌いじゃないけどな」



「いい体してるし」



「味わってないけどな」



「ええっ、もったいない!!」



ほんっとに残念そうにふたりで話し込んでいる。



男って…。



私…もう、この場にいない方が良くない?



湊の腕から手を離そうとすると、すかさず腕を掴まれた。



「ケガしてるんだからさ、無理するなよ」



そっと離れようとしたのに…気づいてたんだね。


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