危険なキミの溺愛
「どうしよう、めちゃくちゃ嬉しい。大丈夫?迷惑じゃない?」



湊が甘えるように頬をすりつけてくる。



その感じがなんだか意外でもあり、更に愛おしくなる。



「迷惑じゃないよ、嬉しい。私も、湊と一緒にいたいよ…」



応えるように、私も湊をギュッとした。



「やった!ありがとな。花といると、自分の気持ちに素直でいていいんだって、そう思う」


そう思うのも、これまで自分の気持ちに素直にいられなかったから…だよね。



湊が変われるきっかけになれて、私も嬉しい。


湊を取り巻く環境をいきなり変えるのは無理かもしれないけど、これから少しずつ時間をかけていくしかないよね。



ふたりでなら…それができるかもしれない。




< 236 / 263 >

この作品をシェア

pagetop