危険なキミの溺愛
「これから…どうする?また同じことがあったら…」



ぶるぶるっ。



そんな恐ろしいこと言わないで!?



湊であの状態ってことは、私なんてひとたまりもないよ。


「事情はともかく家に戻った方がいいかもな…」



それができるならなんの問題もないけどね。



「お母さん…許してくれるかな」



「別に婚約が破談になる訳じゃなし。住むところが違っても契約はそのままなんじゃね?」



あー…そういうこと。



さっそく電話します!



お母さんに電話をかける。



「もしもしっ、あのね…実は湊が家で何者かに襲われて…えっ?ええっ!?あのっ、家に戻りたいの。そうじゃなくて!私までそんな目に遭わないようにって湊が気をつかってくれて…う、わ」



一方的に切られてしまった。



「…なんだって?」



湊が気だるそうな視線を向けてくる。



話がまとまらなかったから、呆れられた!?




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