危険なキミの溺愛
「あの…それが、このマンションには湊の護衛がいるからそんなのありえないって。帰るための口実だと思われちゃった…」



護衛どころか、管理人や警備員もいないのにね。


「…………」



湊は黙って一点を見つめている。



あ、やばい…私の交渉力のなさに怒っちゃった?



「もっ…もう一度電話しようかな…」



「そういうことかよ…」



…え?



立ち上がり部屋の中で何かを探し回っている。



「ど、どうしたの?」



「これか…」



部屋に置いてある写真立ての裏から何かを取り、壁に投げつけた。



「きゃああっ、えっ、なになになに!?」



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