危険なキミの溺愛
「そか。お喋りじゃないんだな…」



少し安心したように口元を緩める。



「湊と暮らしてるなんて言ったら、騒がれるし…」



「大丈夫だろうけど…ここでのこと、あんまり口外しないで欲しい。自分に不都合なことがあると母親がすぐに色々と制約をかけてくるから」



「うん…わかった…」



見たこともないような穏やかな顔。



これが本来の湊なの?



「学校では結構自由だよね…校則も無視、先生に反発するし」



「ちょっと、やり過ぎかなと自分でも思ってたところ」



そうだったんだ…。



「女の子たちのことは?手当たり次第付き合って…」



「将来決められた相手と結婚しなきゃならないし?今のうちに恋愛ぐらい自由にしてもいいだろ」



あれ…それは、私のせい!?








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