危険なキミの溺愛
「ここに来る前は、もっと監視された生活でどこに行くにも付き人がいるし、部屋には監視カメラ、移動は運転手付きの車…もううんざりでさ…」


部屋に監視カメラ!?



盗聴器だけでも信じられないのに!



「早く会社を継ぐ代わりに、高校生活だけは自由にできる約束だったのにな。ここならセキュリティも甘いし快適だと思ってた…こんな見張り役を送るとは思わなかったけどな」



そうしてちらりと私を見る。



えっ…えっ!?



見張り役って私のこと?



「そ、そんな!私は別に…」



「本人に自覚がなくてもな。ここでの生活を学校で誰かに話した?」



「ううん…特には…」



湊と一緒に暮らしてるなんて言えないよ。



一気に噂が広まりそう。









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