危険なキミの溺愛
「多分…盗聴器はひとつだけじゃない。俺らがうまくいってるってわかれば手は出さないはず」



んっ…。



ため息交じりに話すから、やたらと耳がくすぐったい。



ここは合わせた方がいいの?



「キスなんて…したことないから…む、無理かな…」



本当にされちゃったら困るし、やっぱり合わせられない!



「ファーストキスは結婚するまでとっておきたい?」



「そ、そう!そうなのっ。それが私の夢で…」



上手く誤魔化してくれた!?



これで盗聴器を気にして無理にいちゃつく必要はないよね?


「だーめ。それまでに他の男にとられたら悔しいしな…俺のだって、その体に刻みつける」



や…やだ…。



どこまでが本気なのかわからないよ…。



熱っぽい視線にドキドキしてしまって、落ち着かない。



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