【女の事件】いらくさの家
第29話
8月29日の朝10時過ぎのことであった。

場所は、那須黒羽(栃木県)にあるゴルフ場にて…

この日、親会社の社長さんは知人のやくざの親分とナンバーツーの男と一緒にゴルフ場へ遊びに行ってた。

社長さんは、やくざの親分が所有しているシルバーのポンテアックシボレーに乗っていた。

事件は、ゴルフ場の玄関の前で発生した。

(ドカーン!!ドカーン!!)

この時、社長さんと親分が乗っているポンテアックシボレーに武装した下請け会社の従業員さんたちがいっせいになだれ込んできた。

(ドスンドスンドスンドスン…ガシャーン!!)

武装した従業員さんたちは、ポンテアックシボレーを破壊力の強いハンマーで破壊したあと、車の中にいた親会社の社長さんとヤクザ組織の組長とナンバーツーの男を引っぱりだして、チェーンソーで身体を切断して殺したあと、遺体を踏みつけていた。

そして、それだけでは怒りがおさまらなかったので、ゴルフ場のクラブハウス内で破壊工作と略奪行為を起こしていた。

親会社の社長さんがやくざの親分と共に死亡してしまったと言うニュースが正午前にニュース速報で報じられたのと同時に、東京池袋にある親会社の本社の業務全般がストップした。

栃木県のゴルフ場で大規模なテロ事件が発生する少し前のことであったが、関東地方一帯の全部の工場で従業員さんたちによる大規模なストライキが発生していた。

工場が対応に追われている中で親会社の社長さんが暴徒化した従業員さんたちに殺されたあと、ゴルフ場内で大規模なテロ事件を起こして破壊工作と略奪行為となんの落ち度もない会員さんたちを殺してしまったあと、事件を起こした従業員さんたちが逃走した…と報じられた…

この時、工場の責任者の人たちは大パニックを起こしていたので、事態を収束させることをやめてしまった。

そして、事件発生から数時間後のことであった。

「テンチュウ!!」
「テンチュウ!!」

(ズダダダダダダダダ!!ズダダダダダダダダ!!)

暴徒化した工場の従業員さんたちが、マシンガンを乱射しながら親会社の本社ビルに侵入した。

本社内が戦闘状態におちいった。

親会社は、工場の従業員さんたちが暴徒化したことが原因で収束するメドがたたなくなったので、すべての業務を放棄して逃げることにした。

暴徒化した従業員さんたちは、逃げ回っている親会社の男性従業員さんたちを次々と銃で撃ち殺していた。

女性従業員さんたちは、暴徒化した従業員さんたちにつかまったあと、強姦を受けて殺されてしまった。

暴徒化した従業員さんたちによる戦闘は、このあともつづいていたので、収束する見通しが立たなくなった。
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