桜の咲く頃……… 君を想う
「桜はそうしたい?」

俺の質問に顔を上げる。

「決して桜一人のせいだとは言わないけど…………。
俺達が、こんなに長くつき合えなかった一旦は
桜にあると思わない?」

意味が分からないといった表情を見せる。

「桜はもう少しワガママを言って良いんだよ。
嫌なことは嫌。
したいことは、お願いって。
俺は桜より年上だし、男だから。
頼って甘えても大丈夫だよ。
桜から見える俺は、そんなに頼りなく映る?」

思いもよらないといった顔をして

「そんなことないです。
先生は…………誰よりも落ち着いていて
大人で尊敬出来て………素敵だって憧れてます。」

ベタぼれに誉められると………悪い気はしない。

「ありがとう。
まさかそんなに良く思ってくれてたなんて…………
ちょっと照れるね。
………………だったら桜。
もっと俺を頼って、ワガママ言って。
彼女に甘えられて嫌な奴はいないから。
むしろ………俺って頼られてる!って自信になるから。
嫌だ!って言っても大丈夫。
そんな事で嫌わないから…………。
…………………もう一度聞くよ。
このままベットに行きたい?」

もう一度確認すると。

「………………ごめんなさい。
今日は……………。」と

「よく言えました。」

小学生を誉めるように、頭を撫でると。

「………………今日は…………怖いし…………。
心の準備も出来てないけど……………。
いつか…………お嫁さんになって………
先生の赤ちゃんが出来たら…………幸せです。」と続いた。

かぁ~、やっぱり可愛い。

そんな事言われたら……………早く結婚したくなる。

さっき思いが通じ合ったばかりなのに………。

明日は、四人に交際宣言するつもりだったけど………

婚約発表か?!
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