【演歌歌謡曲】佐伯達男のこころ歌
夕暮れの高松
あの娘を忘れようと

1人飛び出して

たどり着いた場所(トコ)は

夕暮れの港駅

船に乗る人たちは

みな無口のまま

どこへ行こうと

しているのか

ああ行くあてもなく

たずねるあてもなく

この先俺はどこへ

流れるのか


夕暮れ港を

飛ぶかもめの群れは

どこへ帰ろうと

しているのか

はぐれものの俺には

帰るあてなどない

例えかもめでも

帰る島なんかない

ああ行くあてもなく

たずねるあてもなく

この先俺はどこへ

流れるのか


出船の汽笛が

俺の胸に響く

沈む夕日に

涙を浮かべる

つまらぬことで

あの娘とケンカをして

俺はあの部屋を

飛び出した

ああ行くあてもなく

たずねるあてもなく

この先俺はどこへ

流れるのか


夕焼けの空に

輝く小さな一番星(ほし)

あの娘の涙と

どこか似ている

あの娘は

今ごろ俺を

探しているのだろうか

ほやけど(けれども)

もう引き返せない

ああ行くあてもなく

たずねるあてもなく

この先俺はどこへ

流れるのか


ああ

愛もない

温もりもない

この先俺はどこへ

流れるのか
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