【短】Reduce


「あの時から、みゃーこをどうしたら救えるかって、滅茶苦茶考えたよ。だから、誰よりも傍にいたいと思った。それで、漸くみゃーこを手に入れたと思ってたんだ」

「…そうだったんだ」


じゃあ、あの日見たスマホのポップアップ画面の意味は、賭けなんかじゃなかった?


私のささいな勘違いだった…?


「結婚して、新しい家族っていう形を取れれば…そういう関係になれれば、みゃーこを幸せに出来る。そう信じて止まなかった。でも、そんな想いを口に出せるようなキャラじゃないし…」

「スーパー営業マン様が?」

「仕事と恋愛は違うだろ」

「でも、私は言って欲しかった」

そう言って、もう一度髪を掻き上げる。
彼は、そんな私の手を取って…すがるような視線を投げて来る。

「もう…遅い?俺の存在はみゃーこにとって、うとましい?」

「それは…」



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