わたしには刺激が強すぎます。


尚くんは乱れていた前髪を整えながら言った。


「俺の話、聞いてほしい。」


固まったままの私に尚くんはそう言うと、優しく私の腕を取った。
そして空いていたベンチに座る。


大きいツリーが視界の端っこでキラキラと光っている。


…それにしても。
さっきから何が起きているんだろう。
隣で尚くんは緊張した面持ちで、はぁー、と白い息を吐いた。


「俺がさ、」


尚くんはようやく、ゆっくりと話しはじめた。


「禁断の恋が好きになったのにはきっかけがあって」


一言一言、丁寧に。


「まず中学1年の時の話なんだけど」

「うん…」


私は静かに耳を傾ける。

< 151 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop