わたしには刺激が強すぎます。
尚くんは乱れていた前髪を整えながら言った。
「俺の話、聞いてほしい。」
固まったままの私に尚くんはそう言うと、優しく私の腕を取った。
そして空いていたベンチに座る。
大きいツリーが視界の端っこでキラキラと光っている。
…それにしても。
さっきから何が起きているんだろう。
隣で尚くんは緊張した面持ちで、はぁー、と白い息を吐いた。
「俺がさ、」
尚くんはようやく、ゆっくりと話しはじめた。
「禁断の恋が好きになったのにはきっかけがあって」
一言一言、丁寧に。
「まず中学1年の時の話なんだけど」
「うん…」
私は静かに耳を傾ける。