冷酷王子は子リス姫を愛でる
その次の日から、国王や職人を交えての話し合いを重ねる。



家族がいる者はここに残り、まだ未婚の職人が数人、王都に来てくれることになった。



「キャサリン様の肉じゃが、また食いたかったんですよ、俺」

「俺はジャイアントフィッシュと大根の煮物だなぁ」

「あっ、アレもうまかったよな、豚汁だっけ？」

「疲れた体に染み渡る感じがたまらなかったなー…」



俺が食ったことのない料理の名前が若い男の口から次々に出てくる…。



よく料理を振る舞っていたと言っていたが…。



ものすごく妬ける。



「キャサリン様とは簡単にお会いすることはできませんよ」

「「えっ⁉︎」」

「キャサリン様は王太子殿下の正妃となられるお方。爵位のあるお方でも、そうそう会えるものではないのですよ」




そうアレンが説明すると、本気で残念そうな顔をした。



まぁ、キャシーも会いたいだろうから、会わせようとは思っているがな。



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