冷酷王子は子リス姫を愛でる
【アンドリュー】



キャシーが妊娠したと聞いた時は、死ぬほど嬉しかった。



これ以上の幸せはないと、今まで生きてこられたことに感謝をした。



だけど…。



「殿下‼︎男の子でございます‼︎」



産まれたと聞いた瞬間、それを上回る幸せを感じた。



平静を装って、初めて見る我が子。



金色の髪…。



「思っていたよりも…小さいのだな…」



涙が溢れた。



子猿のような我が子は、質の良い布の中でスヤスヤと眠っている。



こんな幸せがあったなんて、知らなかった…。



喉の奥から、溢れ出しそうな愛おしさ。




「はははっ、爪が小さいな」

「赤子ですから」

「どうしたらいいのだ。涙が止まらない…」

「おめでとうございます」



こんな顔、キャシーに見せられない。



そんなキャシーは、長い出産時間で疲弊して眠っているとのことだった。



陣痛が来てから15時間、俺はまだキャシーに会えていない。



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