冷酷王子は子リス姫を愛でる
夜はジョアンが家に帰るため、リュークは私とアンドリュー様の部屋で眠る。



夜中に起こされて泣き止まずにあたふたする日もあった。



激務にも関わらず、アンドリュー様が抱っこして寝かしつけてくれた時には泣きそうになったほど。



とってもステキなお父様になっている。



「あぅっ、締めすぎよ、リーナ‼︎」

「今日はこれくらいがいいのです‼︎我慢してください‼︎」

「うぅぅぅ…。お料理食べられない…」

「大丈夫です。キャサリン様なら食べちゃいますから」



締め上げられ、ブルーのドレスを着て。



着替えにやってきたアンドリュー様を手伝う。



王家の百合の紋章が入った礼装姿は、やっぱりカッコいい。



シュナウトの王家の礼装や、国王と王太子の服には必ず入っているこの百合の紋章。



リュークのベビー服にも今日は入っているのだ。



「キャシー、痩せたか…?」

「締め付けられてるだけです…」

「なるほど…。嫌いなのだろう?」

「今すぐ脱ぎたい…」

「脱がせてやろうか?結婚式には遅刻することになるが」

「アンドリュー様のえっち…」

「最近忙しすぎて触れていないからな。はははっ、許せ」



相当ストレスが溜まっているのかしら…。



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