【女の事件】十三日の金曜日
第37話
2018年7月10日あたりから、ほのかとかつひこの父親は、知らないうちにもめ事を抱えていたので、家庭内の人間関係が壊れて行こうとしていた。

朝7時20分頃のことであった。

場所は、ほのかの家にて…

朝ごはんを食べていた時であったが、ほのかの父親がひろかずに言いにくい声でお願いごとをしていた。

ほのかの父親は、ハローワークの紹介で職場実習に行っていたのに、実習放棄ばかりを繰り返していたので、家族からカネのムシンをするようになっていた。

ほのかの父親は、ひろかずに『1万円だけでいいから…』と言うカネをムシンしていた。

ひろかずは、ほのかの父親がヘラヘラとした表情でカネを求めていたので、大声で『ワーッ!!』と叫んで両手で突き飛ばした後、リュックサックで3~4回殴りつけた後、背中を向けて家を出ていった。

端で聞いていたほのかの母親は、父親にどうしてひろかずに怒鳴られたのかが分かっているのかしらと言うたが、聞こえていなかったので、より強烈な声で怒鳴り散らした。

「あなた!!」
「なんなのだよぅ…」
「あなた!!いいかげんにしなさいよ!!どうしてひろかずさんが思い切り怒っていたのかがゼンゼン分かっていないわね!!」
「分かっているよぅ…」
「分かっているのだったら、ハローワークのアドバイザーさんの言うことを聞いて、アドバイザーさんが決めた事業所へ職場実習に行きなさいよ!!」
「行くよぅ…」
「あなたね!!家がどういう状況になっているのか、分かっとんかしら!!」
「分かっているよぅ…」
「あなた!!家の状況が分かっているのだったら、ハローワークのアドバイザーさんが決めた事業所へ職場実習へ行きなさい!!あなたが仕事に向いて行くのです!!分かっているのだったら素直に従いなさい!!事業所の上の人の指示にしたがって与えられた仕事をこなしなさいよ!!分かっているのかしらね!!」
「分かっているよぅ…ハローワークへ行くよぅ…」

母親は、父親がタルい表情で『分かっているよぅ…』と言うたので『もう知りません!!』と怒って台所へかけていった。

ほのかの父親は、ハローワークへ行くと家族にうそをついてパチンコ店に行くことばかりを繰り返していたので、家族の不満は日増しに高まっていた。

ところ変わって、土佐山田町にあるかつひこの父親が経営している工場にて…

時は、朝の朝礼の時間になっている朝9時過ぎのことであった。

朝礼で、工場長さんは従業員さんたちに重ねてお給料が9月に支給される分から4分の1減額されることを伝えていた。

工場長さんは、従業員さんたちにかつひこの父親の苦しい気持ちを理解してほしいと伝えた。

工場の操業が開始された頃であった。

工場長さんは、ものすごく怒った表情でかつひこがいる部屋に足音を立てて入っていった。

ところ変わって、かつひこがいる部屋にて…

かつひこは、NIKE(ナイキ)のゴルフウェアを着て、本間ゴルフのゴルフバッグをかついで部屋を出ようとしていた。

そこへ、工場長さんがやって来て、従業員さんたちのお給料を減額することを考え直してくださいとかつひこにねじ込んで行ったので、大ゲンカになってしまった。

「副社長!!副社長!!」
「なんだよぅ…」
「副社長!!えかげんにしてくださいよ!!」
「分かっているよぅ…」
「副社長!!従業員さんたちがものすごく困り果てているのですよ!!」
「分かっているよぅ…」
「分かっているのだったら、逃げ回らずに私たちと真剣に向き合ってください!!」
「分かっているよぅ…だけど今日は話し合いができないのだよぅ…」
「副社長!!従業員さんのお給料の減額するのであれば副社長のヘージツゴルフを控えてください!!副社長の口ぐせは何なのですか!?私たち従業員さんたちをグロウしているのですか!?分かっているよぅ分かっているよぅ分かっているよぅ分かっているよぅ…もうえかげんにしてくださいよ!!副社長!!」
「やかましいオドレ!!ゴルフへ行かせろ!!」

かつひこは、工場長さんにこぶしをふりあげて大声で叫んだ後、ゴルフバッグをかついで裏口へ行った。

工場から逃げ出したかつひこは、お迎えの車に乗って、高速道路を経由してさぬき市まで逃げた。

ところ変わって、さぬき市津田町津田にある名門コースのゴルフ場にて…

ゴルフ場の正面玄関の前に、かつひこが乗っているお迎えの車が到着した。

到着した車の前に、たくさんの人が集まっていた。

かつひこを出迎えた人たちは、政権野党の政務調査会長と幹部の男性3人とかつひこの知人のやくざの親分とナンバーツーの男であった。

(カシャカシャ…カシャカシャ…カシャカシャ…)

この時に、大衆週刊誌のやくざ担当の男性記者が見えない角度からかつひこがやくざの親分たちと一緒に接待ゴルフをしている様子を撮影していた。

かつひこは、そんなことはおかまいなしに堂々とした表情でクラブハウスの中に入っていった。

その頃であった。

土佐山田町にある特大豪邸にて…

工場の従業員さんたちのお給料が減額される原因がかつひこがヘージツゴルフだけではなく、パチンコ店や丸亀競艇場や高松市内のソープ店に出入りすることを繰り返していたことや高松市内で暮らしているやくざの親分の家でバクチをしていたことが原因で従業員さんたちのお給料が十分に守られていないと言うことを母親が聞いたので、母親は父親に思い切り怒っていた。

家の居間にて…

かつひこの母親は、父親にこの先どうして行くのよと言うて怒っていた。

「あなた!!あなた!!話を聞いているのかしら!!」
「聞いているよぉ…」
「あなたね!!眠そうな声で物を言わないでちょうだい!!工場が危機的な状況におちいっているのに、どうして真正面から向き合おうとしないのかしら!!」
「向き合うよぅ…」
「あなた!!工場の従業員さんたちのお給料を減額を回避したいのであれば、かつひこに強烈な声で怒りなさいよ!!工場の従業員さんたちがお給料が減額される原因がかつひこのヘージツゴルフだと言うことが分かっているのに、どうして逃げ回ってばかりいるのよ!?」
「逃げ回ってなんかいないよぉ…こっちも頭がいたいのだよぉ…工場の従業員さんたちのお給料を守るために、信金へ行ってユウシの申し込みをしているのだよぅ…だけどユウシが下りないので困っているのだよぅ…」
「あなたがタルい表情でいるからユウシを断られてしまうのでしょ!!」
「違うよぉ…審査の順番が回ってこないんだよぉ…」
「あなたね!!工場を開業する時に必要な資金についてはね!!大部分はアタシの実家の父がユウヅウして下さったのよ!!アタシの実家の父にもうしわけないことをしたと言う気持ちがゼンゼン分かっていないみたいね!!なんなのよあんたは一体!!あんたのタルい表情が原因でかつひこがいい子に育たなかったのよ!!あんたのタルい表情がかつひこを甘やかしたのでしょ!!分かっているのだったら、大急ぎで信金へ行きなさいよ!!」
「ああ!!分かったよ!!信金へ行けばいいのだろ!!」

かつひこの父親は、ガーッとキレてしまった後、自分の部屋に閉じこもってしまった。

母親はキーッとなったあと、ゆかこに『もうすぐ着付けの先生が来るのだから早く準備をしなさい!!』と言うて八つ当たりをした。

それから3日後の7月13日の金曜日に、恐ろしい事件が多発したのであった。
< 37 / 39 >

この作品をシェア

pagetop