逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
個室に通され、向かい合わせで座り、日本酒で乾杯。

運ばれてくるお料理はどれも上品で美味しい。

「幸せそうに食べるな、相変わらず。」

「どうせ、食い意地張った女ですよ〜だ。」

「素の芽衣と、お嬢の芽衣はずいぶん違うからな。
仲間内はみんな 素の芽衣を知ってるけど、仕事場では辛かったのか?
あんなに仕事したいって言って入ったのに、急にやめて。」

「まあ、いい時期だったんだよ。
身バレ恐れていたし、家族は仕事するのあまり望んでなかった。」

「しばらく充電だな。旅行したり好きなことして過ごすといい。
いつでも付き合ってやるからさ。飲みたかったら、いつでも言えよ。
彼氏いないんだから、寂しいだろ。」

そっか、彼氏出来たの知らないんだ。

「言ってなかったね。私、彼氏出来たんだあ。」

食べてた千歳は思わず、吹き出しそうになる。
「は?ウソだろ。
いつだよ。そんなウソ通用しないぞ。」

「ウソじゃないよ〜。とっても優しい彼氏。」

日本酒が効いて陽気に答えてしまう。

納得がいかないのか、千歳は食い気味に聞いてくる。
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