見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
表彰式を終えて直ぐ、今度は打ち上げやろうと話が盛り上がる。
当然それは毎回のことで予想済みだから、皆の視線が私に集まるのを見て微笑んだ。


「会場ならバッチリ予約してあります。時間は午後六時からなので、皆さん汗を流して着替えてから集まって下さい」


予約したお店の近くにはスーパー銭湯もあります、と言うと、歓喜の声が湧き上がった。
それを誇らしげな気持ちで聞き、スポーツ大会はお開きになった。




「それにしても、毎回よく気が回るね」


スーパー銭湯のお湯に浸かり、私を労う珠紀。
彼女はバレーボールを久し振りにやって楽しかったと言い、下準備や裏方も大変でしょ?と気遣ってくる。


「私達は神野ちゃんが組んでくれたレールに乗っかればいいだけで済むけど、福利厚生担当者としては大変な重労働だよね」


自分にはとても無理だと言って笑う。それを聞きながら、自分も最初は全然出来なかった…と話した。


「それこそ、先輩のやってることを一から全部メモしてばっかだった。この会社の人達、皆仲がいいから、その良さを発揮できる場面を沢山作ることも大切だと教わって、奮闘してるのを見てたから」

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