見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
俺という人間も、このココアと同じ。マスクが甘くて優しそうだからって、人間性もきっと同じだと思われる。…だけど、実際付き合うとそういう面だけじゃない。結構シビアだし、きつい言葉だって浴びせる。
そういう時いつも『想像と違う』と責められる。…でも、実際の俺はそれで、嫌なら別れればいい、と切り出したらフラれるの繰り返し。
だから、あの時も神野の言葉にガッカリした。俺のことをちゃんと知りもしないうちから、『一目惚れしてしまったみたい』と言われたから」


悔しそうにカップを握る相手を見て押し黙った。

確かにあの時、副社長の裸が間近にあって、見たことも感じたこともないイケメンオーラに圧倒され、浮かんできた言葉がそれしかなかった。


「俺としては、兄嫁や兄が勧める相手だから…という思いが胸の奥にはあった。
『本当にいい子なの』と太鼓判を押される女子がどんな人間か、興味を持っていたのも確かだ。
けれど、その一言で全てが台無しになった。だから、今までと同じように、一晩だけの相手として、酔っ払った神野を揶揄ってやろうとあんなことを……」


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