見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「おいおい、まさか、何も考えずに仕事してきたんじゃないだろうな」


呆れた顔つきでこっちを見つめる副社長。
それを「大当たりです」とは言えず、気まずそうに目線を逸らせる。


「まじか。無意識でやってたのか!?」


信じられない…という顔をされるが仕方ない。
私には私なりの理由があるのだ。


「…私、ずっと人事は上の人達が決めるものだと思ってましたから。
入社して以来、担当も課も変わらないのは、他の部署を任せられるだけの能力が自分には無いのだろう…と思ってきたんです。
現に菖さんも、仕事に就いたら、『石の上にも三年』だと言ってたし、私はもう五年目を過ぎようとしているけれど、まだ三年も満たないような能力しか育ってないから、動かされないんだろうな…としか受け止めてなかったんです」


それが、そうではない…と言われたような気がしている。
ある種、特異能力というか、誰にでも出来る仕事ではない、と教えられた感じ。


「全く……。それだから」


苦笑するように副社長は呟く。
その顔を眺め、私はまだ納得がいかずにキョトンとした。


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