見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
『あの…今夜ですか?』


急に生の声で会話するとなれば緊張が走る。
副社長と声を交わすのは、あの打ち上げの夜以来で、何をどう話せばいいのか…と頭の中が混乱した。


『そうだ』


急に何故…と戸惑いながら文字を送り返すのを躊躇う。
短い彼の返事に素っ気のなさも感じて、妙に焦りを覚えてしまった。


今夜はちょっと…と断りたい気もした。
なんだか胸が騒つく…と嫌な予感がしていた。


けれど、たまにしか会えない彼と会って話をしたい気持ちも胸の中にはある。
自分達の関係性も確認しておきたいし、その話が今夜出来ればいいな…と思い、『了解です』と文字を送り返した。


副社長からは時間と店が指定されてきた。
その店を検索するとフレンチレストランで、週の半ばからレストランか…と多少気分が重くなる。


普段着でそんな場所へ行ってもいいものだろうか…と今度は別のことを気にしだす。
けれども社内におしゃれ着を用意している訳でもないから、いつもの通りの通勤着で店へと向かうことになった。


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