見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
でも、あの時は既に、君という後釜が決まっていた。だから、困ることもなかったが、今回の場合は、今のままでは確かに困るな」


まあ神野さんの場合は大々的に付き合いを公表しているようなもんだから、段階は踏んでくれるだろうけど…と信頼を示す。



「あの、でも…」


段階も何も、私達はまだ付き合いたてです、と言いたいが、部長は聞く耳を持ってくれそうにない。
目出度いな…と一人で勝手に盛り上がり、こっちは言葉も返せずに、ただ傍観するだけになってしまった。



退社した後、千之さんから連絡が入り、彼が私の部屋に来た。
初めてではないが、長身の彼が自分の部屋にいるというだけで、もの凄く部屋が狭く感じてしまう。

その彼に自分が作った夕飯のチキンライスを出し、付け合わせのサラダとスープ、そして好きだと言っていた、だし卵焼きも作って持って行った。



「今日、人事部長からお話があって伺いました。福利厚生担当者が私一人では苦労も多いのでは?…と進言してくれたのは、千之さんなんでしょ?」


部長は上層部という言い方をしていたけれど、私は直ぐにピンときた。


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