見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
思い返せば、今日一日中ずっとこんな感じだった。
掲示板の前でも今でも、やっていることは一緒だ。


あーあ…と何度目かの溜息を漏らそうとして息を吸い込む。
その時マンションの前で車が止まり、中から千之さんが降りてくるのが見えて、こちらに入ってこようとするのが目に入った。


それを見定めた私は走り寄り、「おかえりなさい!」と大きな声を出して彼を出迎えた。

彼は私を見ると驚いたような表情を浮かべ、それでも次の瞬間にはホッとしたように笑って、「ただいま」と挨拶してくる。

それから手荷物を持つと私の手を握り、車へと導いて、「これから泊まる場所まで走るから」と言ってきた。


「えっ!?」


此処に泊まるんじゃないの!?…とマンションを振り返る。
けれど、彼は「別の場所だ」と言いながら荷物を入れ、「ほら乗って」と助手席のドアを開けて私を押し込む。


「山の近くにあるホテルまで走るぞ。そこで登山グッズをレンタルして、明日山へ向かう」


レンタルも予約済み、とはりきり、それで昨日、用意が出来た…と言っていたのは、その事だったのか…と合点がいった。


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