見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
それから三週間後、社員旅行の行き先は無事九州に決まったのだが__。



「えっ!?参加されない!?」


堂本は旅行案内を綴じたバインダーを手にしたまま、呆然としたように目を剥いた。


「ああ」


その顔を見つめながら俺は両手を組み、渋い顔をして頷く。


「丁度、株主総会後の視察があって、旅行どころではないんだ」


残念だけど、これも自分の仕事だからな…と呟けば、呆気に取られたような顔つきに変わり……。


「いいんですか!?」

「はぁ?」

「だって、社員旅行といえば夜に宴会があったり、何かと密着する機会もあるかもしれないんですよ!?特に神野さんは社内の世話役でもありますし、何かと仕掛けてくる連中もいるのではないかと思いますが」

「お前、そういうのに琴音が乗るとでも思ってるのか?」

「いえ!別にそういう意味ではないです。ただ、心配じゃないのかな…と思いまして。それに、副社長の不参加を、神野さんはもう納得されているのですか!?」

「まあ…納得も何も、今回だけは仕方ないだろ」


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