見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「ああ。そうだな」


それを用意したのは実は俺なんだが…と言えず、吹き出そうになる笑いをなんとか堪える。


「それじゃ今からその格好で出かけよう」


了解して街へと出た俺達は途中何度か社員達とすれ違ったが、一切怪しまれることもなく、夕食まで散策を楽しんで過ごした。


食事はホテルのルームサービスを頼み、窓辺のテーブルを囲みながら味わった。


琴音は食事をしながら、「こんな旅行なら毎年行きたい」と喜んでいた。


そういう彼女の顔を見つめ、明日はどんな表情を見せてくれるだろう…と思うとワクワクが止まらない。


喜び過ぎて泣くだろうな…と想像し、そんな彼女も見てみたい…と胸が弾んだ。




『光の洪水』とも呼ばれるイルミネーションを観た翌朝早く、俺はベッドの中で眠る琴音を揺さぶって起こした。


「琴音!起きてみろよ。霧が立ってるぞ!」


凄いぞ、と言って揺り起こせば、彼女はぼうっとしながら瞼を開ける。


「ほら来いって」


手首を引っ張ってベッドから離し、足元を掬ったままテラスへと運んでやった。

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