見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
クライマックスを盛り上げようとするスタッフの言葉に胸を弾ませ、微笑み合いながら扉の前に進んだ。


ゆっくりと開かれ始める扉からは、眩い光が差し込み、それに身を包まれる様な感覚を覚えて先を見つめる。


開放された扉の足元には、真っ赤な絨毯が見え始め、それが敷かれた階段が視界に入り、その先には馬車の姿が見えて、まさか、あれに乗るのか…と一瞬たじろいでしまった。



「千之さん…」


側にいる琴音がぎゅっと袖を握るのに気づいて振り返ると、彼女は目を大きく見開いて、目の前に広がる光景に感動していた。


「皆が…」


止んだばかりの涙が溢れ始め、鼻の頭が赤く染まる。
俺達二人の前には、赤い絨毯を挟むように社員達が連なり、手にした花弁を今か今かと待ち構えるようにして握りしめていた。



「神野ちゃん!」
「副社長!」


おめでとう…!と歓声が上がり、拍手に包まれながら前に進む。

扉の外へ出ると一斉に花弁がばら撒かれ始め、お祝いの言葉に包まれながら足を進めて階段を下りた。


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