見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜＊おまけ終了＊

十二月初めの土曜日、冬キャンプは予定通りに始まった。


私が選んだキャンプ場は、オフィスから車で約二時間くらいの距離にあり、周囲には日帰りの温泉施設と渓流、スキー場などもあって、積雪のシーズンになると予約がいっぱいで、コテージもテントも借りれなくなるくらいの人気ぶりの場所だった。


しかし、今年は異例の暖冬で積雪がない為か、キャンプ場の予約は空いていて、ほぼ我が社だけの貸切に近い形で借り切ることが出来た。


参加者は全員で五十名程度。
家族も連れて行きたい…と希望する社員には、特別に許可も降りている。


キャンプ場での予定は、昼間のバーベキューと渓流釣り。
夜はキャンプファイアーを行いながら、親睦を兼ねた飲み会することになっている。


その間に町営の日帰り温泉施設には、自由に行ってもいいことになっていて、女子はテント張りとバーベキューが済んだら、早速行ってみたい…と希望している人達が殆どだった。


そんな参加者の間を私はぐるぐると回って、調整役や困り事がないかを聞いていた。