見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
(…あ、いた)
体育館の中を背中を伸ばして歩いている人を発見。
白いスポーツウエアの背中に近付いて行きながら、ついつい胸が弾んだ。
「あの…」
後ろから声をかけるのはマナー違反な気がして、ハッと息を飲む。
慌てて前に回り込もうと足を踏み出した途端、私の声に反応して振り向いた彼と接触し、よろけて床に倒れ込みそうになった。
「あっ!」
「危ないっ!」
ぱっと直ぐに二の腕が掴まれて危うくセーフ。
倒れなくて良かった…と息を吐く私の隣で、腕を掴んでいる相手は大きな声を張り上げた。
「馬鹿!何処を見てるんだ!」
罵声は予想以上に館内に響き渡ったらしい。
言われた私もドングリのように目を丸くしたけれど、周囲にいる社員達も皆、目を見張り怒鳴っている相手に注目した。
「あ、あの…、すみません…」
驚いた拍子に謝ることしか出来なかった。
怒鳴った相手は態勢を立て直した私の腕を離すと無愛想に、「いや…」と断り、小声で「悪かった」と謝ってくる。
体育館の中を背中を伸ばして歩いている人を発見。
白いスポーツウエアの背中に近付いて行きながら、ついつい胸が弾んだ。
「あの…」
後ろから声をかけるのはマナー違反な気がして、ハッと息を飲む。
慌てて前に回り込もうと足を踏み出した途端、私の声に反応して振り向いた彼と接触し、よろけて床に倒れ込みそうになった。
「あっ!」
「危ないっ!」
ぱっと直ぐに二の腕が掴まれて危うくセーフ。
倒れなくて良かった…と息を吐く私の隣で、腕を掴んでいる相手は大きな声を張り上げた。
「馬鹿!何処を見てるんだ!」
罵声は予想以上に館内に響き渡ったらしい。
言われた私もドングリのように目を丸くしたけれど、周囲にいる社員達も皆、目を見張り怒鳴っている相手に注目した。
「あ、あの…、すみません…」
驚いた拍子に謝ることしか出来なかった。
怒鳴った相手は態勢を立て直した私の腕を離すと無愛想に、「いや…」と断り、小声で「悪かった」と謝ってくる。