メリークリスマス!
少しずつ膨らむお腹に大悟はすでにでれでれだ。莉子は自分のお腹に触れる大悟の柔らかい表情を見るのが最近の楽しみだった。

「お腹は膨らんでも、莉子がどんどん痩せてく」
と大悟はつわりで痩せた莉子の肩をさすった。
「寒くないか?」
「平気。」
莉子は大悟の肩に寄りかかった。
「次のクリスマスは3人だね」
「そうだな。来年はでっかいツリー買おうな。」
「うん。」
今年は大きなツリーを用意するのは莉子の負担を考えてやめた二人。今から子供が生まれてからのクリスマスに楽しみを膨らませていた。


「ちょっと」
大悟が莉子の体を起こし立ち上がると寝室へ入った。

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