メリークリスマス!
「樹。ありがとうな。」
「私こそ。ありがとう。」
二人はじっと見つめ合い、微笑みあった。

「ところでさ、その倒れた人を助けた時、医者がたまたま居合わせなかった?」
「・・・いた。・・・・あれ?」
「俺もここでクリスマスに人を助けたことがある。」
「・・・」「・・・」
お互いに黙る二人。
「えーつ!?」「えっ?まさか?」

本当はもっともっと前から出会っていたことを知り、ふたりはツリーの下で運命や奇跡を感じていた。

「あの時の人、ちゃんと助かったよ。」
「そうなの?」
「あぁ。」
「よかった。」
「さっ、そろそろ帰ろうか。」
「うん。」
二人は仲良く腕を絡ませて家路についた。
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