君がいればそれだけで。
分かり合うために、唯一残された家族のために。何も知らずに仲良くしてしまった友達の事で父に責められた兄のために頑張り続けてきた。兄も父も間違っていない事を証明したかったんだ。

「えっ!?何!?どうなってるの!?」

「王女様は・・・生きてるみたいだぞ?」

夕方になってから着いたベクウとヒューが混乱しながら近寄ってきた。リズレイドとラズハルドに怪我の事を怒りながら手当てしているヒュー。ベクウは状況を把握したくて俺とシオラに話しかけてきた。
ヒューはヒューで二人から説明されているようだったから、こちらはこちらで説明した。大きな兄弟喧嘩が行われたんだけどちゃんと仲直り出来た、もう王女が無理をする事は無いだろうと。
< 180 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop