君がいればそれだけで。
「役目、ちゃんと果たせていたのかな?ずっと遊んでばかりだった気がするんだけど」

「えぇ、結構遊んでいたみたいね。・・・でも、そのおかげでヒューもベクウも内密に動く事が出来た。だから、方法は違っても果たせていたんじゃないかな」

「本当?私でも役に立てていたの?」

「えぇ。少なくとも私はとても助かったわ」

フィン様の言葉にリアン様は涙を流しながら喜んでいた。家族の愛ってこういう事を言うんだろうな。出来た親族がいるから自信が無かった。でも、その自分が誰かに必要とされ、誰かを助けていたんだと知れたんだから。
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