群青色の空





……わたしは、こんな人には釣り合わない。



気持ちを知って、嬉しくて仕方がないけれど、それ以上に悲しかった。



口を塞ぐ手を右手で取り、ゆっくりと下に下ろす。



「……ごめん、わたしじゃ無理。

リサはあんたのことが好きだから、付き合ってあげて。

わたしはだめだよ……」



悪いことをしているようで、真っ直ぐに見られない。



目の前では明らかに戸惑っているのが伝わってくる。



これ以上おろおろされるとわたしがどうすればいいか分からなくなる。



「……本当、ごめん」



「あのさあ」



「ごめん、本当。わたしじゃだめだから」



そう言って階段を下りて教室に戻る。







……そうするつもりだったのに、動けない。



後ろから動きを封じるように抱きしめられていた。



「……な、何やってんの!離して!」



「ごめん、こうするしかない。

斎藤さんが全然話してくれないから。

人の気持ちを聞くだけ聞いて逃げんのかよ」



耳元で低い、心地よい声が響く。



わたしの心臓はうるさすぎてこの静かな空間に聞こえてしまうんじゃないかと心配になる。




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