KANATA~answers of your selection~
午後3時にお開きになり、オレは辻村と同じ電車に揺られていた。



「奏太先輩さっき私の話してましたよね?」


「いや、気のせいだろ」


「私耳がいいんで聞こえてるんですよね~」



そんなわけない。


向こうは相当大声で話していたし、オレと良もかなりひっそり話していたから聞こえるわけがない。



「奏太先輩、私に見とれてたんですよね?」


「は?!」



向かいに立っていた男性に睨まれた。


メガネの奥から覗く目が鋭くてまるで刃のようだった。



「そんなこと言ってないし」


「あと、みゆさんって方の話をしてましたよね?奏太先輩、カノジョさんいらっしゃったんですか?」


「いやいや、未夢はそんなんじゃ...」



降車ドアが開き、男性が出ていく。


機械的に閉まったかと思った次の瞬間...。



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