「好き」はきっと二分の一
山口先生は、体が日本人にしては大きいしおまけにゴツいから、女子の間ではちょっと怖いって言われてるんだ。私も、先生と補習をするまでは怖いと思ってた。

プリントの問題を解きながら山口先生の荷物をチラリと見ると、ミッフィーの可愛らしいボールペンがある。私はクスッと笑ってしまった。

補習を受けることになった初日、緊張と恐怖で心がどうにかなりそうだった私は、このミッフィーのボールペンで緊張や恐怖がなくなったんだよね。

「先生って、ミッフィー好きなんですか?」

普段、授業ではシンプルな百均にありそうなボールペンを使っている。こんな可愛らしいボールペンを持っていたこと自体、驚きだった。

「実は、先生は可愛いものが好きなんだ」

そう言い、先生はペンケースの中を見せてくれた。黒のシンプルなペンケースの中から出てきたのは、ミッフィーはもちろんリラックマやマイメロ、シナモンなどの可愛いキャラクターのボールペンや定規。私は意外すぎて言葉を失ってしまった。
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