王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



消えてしまいそうなくらい、か細い自分の声に驚いた。

もしかしたら聞こえなかったかもしれない、と心配したけれど……。



「……そーだよ。
覚えててくれたんだ、僕のこと」


嬉しそうな声のトーンで言うと、わたしの肩に芭瑠くんの手が触れて。

そのまま身体をくるりと回された。


ゆっくり……顔を上げてみれば……。



「……久しぶりだね」


わたしの記憶の中で止まっていた幼い頃の芭瑠くんはもういなかった。


ただ、面影は残っていたけれど……それを遥かに超えて、大人っぽさが勝っていた。


少し明るめのミルクティーベージュの髪色。
毛先を少しだけふわっと遊ばせてセットされているのが、今の芭瑠くんにとても似合ってる。


顔のラインはシュッとしているし、
澄んだ綺麗な瞳に見つめられたら動けなくなる。


顔のパーツどこを見ても欠点が見当たらない。

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