君は同期で幼馴染で××で
「何その自己評価の低さ。でもまあ、仕方ないか。あれだけ恩田君がまとわりついてたら、よっぽど自信がなきゃ告白できないか。相手は、モテモテな恩田君。勝てるわけないって、告白する前に諦めちゃいそう」

「何言ってるの?陸は関係ないでしょうが。ただの幼馴染なんだし」

「側から見たら、そうは見えないの!!もしかして、付き合ってる?ってぐらい、一緒にいるし」

舞が噛み付くように言う。

「ほぼ毎日、一緒に登下校してるでしょ?忘れ物をすれば貸し借りするのはあたりまえ。他にいくらでも、貸し借りできる同性の友達がいるのによ。
それに、恩田君の真紀に向けるあの目。安心し切った相手というか、無条件に信頼してるみたいな。恩田君、他の女子には絶対にそんな目向けないじゃん」

舞の見当違いな演説が続く。

「美希もそう思うでしょ?」

「まったくもって、そう思う。全面的に異論なし!」

「何言ってるのよ。私と陸は、幼稚園からの付き合いだよ。安心とか信頼とかって、家族みたいなものだからだよ」

二人は、私の発言に納得いかないって顔をしていたけれど、始業のチャイムがなって、仕方なく席にもどっていった。

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