始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
『穂乃果さんが心配です。頑張り過ぎてるんですよ、あんまり無理しないで下さい。僕、穂乃果さんの分も動きますから、休んで下さい』


輝くん…


どうしてそんなに優しいの…?


その気遣いが、今はとても身に染みるよ。


『…ありがとう。本当に大丈夫だから。ごめんね』


『わかりました…でも、つらい時は、ちゃんと言って下さいね、我慢しないで』


『…うん、わかった』


『ちょっと輝くん!何サボってるの!次、シャンプー急いで入って』


あ…また、梨花さんだ。


すごく怖い顔でにらんでる。


『すみません、すぐ行きます』


走っていく、輝くん。


いつも、私が男性と話していると、何か言われてしまう。


もちろん、仕事中なんだから、言われても仕方ないんだけど…


梨花さんも、よく男性と話してるんだけどな…


どうしてかな…


そんなに厳しく言わなくてもいいのに…
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