始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
月城美容専門学校でのアシスタントが、今回、私だったことも…私が、悠人と親戚で、同じマンションに住んでることも…


全部、気に入らないのかな…


こんなに怒鳴るのは、私の全てが…腹立たしいからかも知れないな…


冷たい態度には、ちょっと疲れるけど…


でも、そんなことでクヨクヨ悩んでても仕方ないよね。


私は、自分の美容師としての腕を上げるために、ここにいるんだから…


それに、私には、悠人がいてくれる…


悠人のおかげで、私は今、仕事を頑張れてる。


この美容師と言う仕事が楽しいと、だんだん思えるようになってきてるんだ…


そのことに感謝して…もっと成長したい。


『穂乃果さん…何度言ったらわかるの?きちんと仕事出来ないなら、辞めたら?あなたがいると、それだけで…』


その辛辣な言葉に続けて、梨花さんが、私の耳元で言った。


『目障りなのよ』


って。


私の心が、ちょっと傷んだ。


ううん…結構、傷んだ。
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