極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい

やっと服が届いて、逃げたかったのだけど…、これは観念して大人しく流星さんの家で待ってる方が賢明だろう。
何を言われるのか怖いと思いながら受け取った袋の中身を開けた。
その中には、落ち着いたピンクベージュのシフォンワンピース。ウエストがリボンで縛れるようになっていてふんわりしたシルエットがとてもかわいい。
靴も入っていてこのブランドは去年流星さんが誕生日プレゼントでくれた白いバックと一緒だった。箱を開けると厚底の白いミュール。ヒールは高いけど安定感があって歩きやすそう。昨日自分で買った靴が合わなくてかかとが少し靴擦れを起こしていたからこれなら痛くなさそうだ。もしかして、流星さんはこれも見込んでこの靴を選んだのだろうか？
そして下着も一式入っていて慌てる。
これ、流星さんが選んだの？もしや梶原さんが？まさかね…。誰か女性に頼んで買って来てもらったに違いない。
そうだよねとひとり納得しながらも、これ全部その女性が選んだのかと思うとそれも嫌だなと思う。贅沢なわがままだなと自分を嘲笑しながらまだひとつ箱が入ってるのを見つけて取り出した。