極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
鍵を開け、まずリビングに入り言葉を失う。
多少物はあるけど、別に散らかってるわけじゃない。でも、なんだか空気が雑然としていて埃っぽくカーテンも半開きで薄暗い。
こんな家だったろうかこの家は。
もっと居心地がよくて明るかった気がする。
「…まず空気の入れ替えしよう」
うんと一つ頷いて、まずカーテンをすべて開け窓も開けて空気の入れ替えをする。
各部屋を見て回るとどの部屋も私が出て行く時のままどこも手は着けられて無いようだった。
主寝室を入れば脱ぎ捨てられたパジャマと乱れたベッドが目に入る。
一瞬昨夜の事を思い出して思いっきり首を振った。
バスルームやトイレもチェックして、書斎に入るとここが一番散らかっていた。
机の上に本が積み上げられ、ノートバソコンも開いたまま。お酒のセットも使われて放置されている。流星さんは家にいる殆どを決して広くはないこの書斎で過ごしていたんだと思った。
何気に深呼吸すると本と流星さんの匂いがした。

最後にキッチンに行くとコップしか出ていなく、冷蔵庫を開けて思わず「うそ!」と、叫んでた。
私が作ったおかずは無くなってるから食べてくれたんだろう。でも、用意しておいた食材はほとんど残っていて正体が分からないほど変化していた。これ以上の描写は自粛します(汗)
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