極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい

ここが一番流星さんを感じる。
本が好きな流星さんが、読む時だけ掛ける眼鏡を手に取り暫し感慨にふけった後、机を拭き本を整え掃除機を掛けた。

そういえば、高槻家に行ってから気付いたけど、風雅さんも旦那さまも部屋の掃除はさせてくれるけど触っちゃいけない場所があった。
誰にだって見られたくないものはあると思うけど流星さんは私がどこの部屋に入ろうと何を触ろうと怒ることは無かった。それって私を信用してくれてたということだろうか？そうだったら嬉しい。

ついボーッと考えていたら部屋が暗くなっていた。ぐう〜っとお腹が鳴る。
夢中になって掃除をしていて気づいたらもう午後7時を過ぎていた。
どおりでお腹が空いてるわけだ。
流星さんがいつ帰って来るのかわからないけど、さっきほぼ食材は捨ててしまったから買いに行こうと思い立ってリビングに行きバックを持った。