極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
その2つを包んでもらうと、「これ新商品なんだ、食べてみて」と掌に乗るくらいの綺麗な小箱を二つ一緒に入れてくれた。いつもおまけをしてくれるのでウキウキしながらお礼を言って手を振り合ってあずま堂を後にした。

いい気分で周りを見ながら歩いてると足がつっかえてコケそうになる。いけないいけない、今日はお着物だからいつもより歩幅を小さく内股気味で歩かないと。着物で転んだらシャレにならない。
足元に気を付けながらウィンドウショッピングを楽しみお気に入りの屋上の日本庭園へと足を運んだ。
木々や岩、小さな池がバランスよく配置された日本庭園は屋上とは思えないほど緑豊かでいるだけで癒される。奥へ行くと本格的な茶室がありお茶を嗜むこともできる。その茶室の前には枯山水があり綺麗に波打つ白い砂と岩と緑の共演は見事なものだ。
茶道の教室もあるから今度この着物を着て参加しようと思っていると、声を掛けられた。
< 15 / 168 >

この作品をシェア

pagetop