極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
和菓子屋の御曹司は小学校からの幼馴染で腐れ縁の悪友。
やつは子供の頃から甘い物が苦手な俺に事あるごとに自作の和菓子を味見してくれと持ってきてはむりやり食べさせた。お陰で未だ甘い物は苦手だが和菓子だけは食べられるようになったのだが。
斗真はそれだけでは飽きたらず、叶が家政婦としてうちに来た頃、俺は甘い物に目が無くて特に和菓子が好きなんだと吹き込んだ。
そして叶は時折あづま堂の和菓子を買ってきておは好きですよね?と、出すようになってしまった。
幸い和菓子が好きだということでケーキなど他の甘い物は滅多に出て来ないのだが、斗真の奴め、と苦虫を噛み潰しながらそれを無下にも出来ずに食べるしかなかった。
量が多い時は叶も一緒に食べろと半分やると喜んで食べる。叶は甘い物が好きなようで幸せそうに食べる姿には癒やされている。
会社でよく手土産を貰うのでなかなか手に入らない珍しい物も多くきっと叶は喜ぶだろうと叶にも分けてやってくれと秀弥に言っていた。
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