【短】チョコプリンセス〜甘い甘い誘惑に勝てはしない〜
今日は1月ラストデー…にも関わらず、なんだかんだと楽斗への呼び出しは留まることを知らない。
私は、そんな楽斗の姿を見つめては、くしゃくしゃになった心をバッサリと捨てたくなって、口唇を噛んだ。
そんな時でも否応なしに、私への呼び出しも増えるのだけれど…。
「やっぱり、らしくない。……だったら、もう…ズバッと言って、当たって砕ければいいじゃんね?」
そう固く拳を握って、私は呼び出ししてくる男子を蹴散らし、帰り道に書店へと向かった。
やっぱり、あげるなら…心を込めた手作りチョコにしよう。
それを渡して玉砕しても、笑って友達としてこの先も関係を築いていこう。
もし…もしも、それさえも楽斗が拒否をしたら…その時は…。
その時は………そっと。
そっと離れよう。
それが、一番。
だから、そうならない為にも、私は手によりを掛けて…こころをこれでもか!というくらいのとびきりのチョコレートを用意して、今年のバレンタインを勝ち取ろう。
甘い甘い誘惑も…一雫だけ、混ぜ込んで。