【短】チョコプリンセス〜甘い甘い誘惑に勝てはしない〜
「そーかぁ……マンディアンとかって簡単ぽくていいのかぁ…」
はっきり言えば、お菓子作りは苦手だし、詳しくもない。
だから、買って来たばかりのチョコレート菓子のレシピ本を穴が開くほど読み漁り、私はそのままぬーん、と唸り声を上げつつベッドに沈んだ。
「……美味しくなーれ…ってか」
私は明日からバレンタイン前日まで、特訓をしようと心に誓った。
そして、2月1日………。
校門を潜ると何だかやけに男子たちの視線を…勘違いでなければ…いつも以上に感じる。
そして、囁かれる言葉。
「おい、オレ昨日帰りに見たんだけど…水谷さんが本買ってんの」
「なんだよ、お前…ストーカーかよ」
なんの話か?と耳を傾けると、どうやら私が昨日書店に入った所を目撃していたらしく……。
マジで、ストーカーかよ…そう突っ込む前に、後ろから楽斗の声がした。