【女の事件】黒煙のレクイエム
第37話
「オラオドレ!!足りない分はたしてあげると言っておいて何でウソをついたのだ!!オラボロオヤジ!!気に入らない人間がいるから水産会社をやめただと!!この野郎!!ふざけるな!!」

(ガシャーン!!)

2020年6月10日の夜8時頃、食事中の家の食卓にて深刻な事件が発生をした。

事件の発端は、義父が勤務をしていた水産会社を『職場で暴れてぐちゃぐちゃにした後に気に入らない従業員の男と生意気な若造の現場責任者を小突いた…ワシはしんどい…つらいのだよ…』と弱々しい声で言うていた。

それを聞いたたかよしは、怒り心頭になってテーブルに置かれていた磁器の小皿を義父の頭に投げつけた。

「頭が痛いよ…」
「けっ、思い知ったかバカオヤジ!!オドレが原因でホームレスになったことを悪く思っていないのか!!ワーッ!!」

(ガラガラガラガシャーン!!)

食卓をひっくり返したたかよしは、固いものを手当たり次第に義父に投げつけていた。

「たかよし、やめておくれよ…かあさんしんどいのよ…かあさんもしんどいから母恵夢の工場を休んでいるのに…どうしてどうさんばかりにやつ当たりをするのよ…」
「何や!?それがどうかしたのか!!オドレもウソをついたのだから許さない!!」

たかよしは、手当たり次第に義父母に固いものを投げつけていた。

この時、たかよしはアタシと結婚したことが不満だと言った上にアタシのことをボロ女とののしったけん、アタシは思い切りキレてしまった。

この時アタシは、お弁当の製造工場から疲れて帰ってきたけん、相当頭に来ていた。

「何なのよあんたは一体!!もういっぺん言ってみなさいよ!!」

(ガチャーン!!プーップーップーップーッ…)

思い切りキレてしまったアタシは、たかよしに対してうぐいす色のプッシュホンを投げつけたので、ふたりはどつきあい大ゲンカを起こしていた。

「何や!!オドレはオレに電話機を投げつけてきてなにがしたいのだ!?」
「何なのよあんたは!!今アタシのことをボロ女だと言うたわね!!」
「オドレはボロ女なのだよ!!オレが欲しいお嫁さんじゃないのだよ!!」
「ええその通りだわ!!アタシはあんたの理想に沿わないボロいお嫁さんなのよ!!何とでも言いなさいよ!!アタシに出て行けと言いたいのね!!」
「ああそうだよ!!ボロい花嫁のくせしてえらそうなことをほざいたな!!」

(ピシャッ!!ピシャッ!!ドサッ!!)

アタシは、たかよしに平手打ちで顔を思い切り叩かれた後に床に倒れてしまった。

アタシが倒れた上に、たかよしが乗っかった後、アタシが着ていたグレーのTシャツを思い切り破って、アタシのオキニで、ピーチジョンでこうたターコイズのブラジャーを力を込めて引きちぎった。

「何するのよ!!やめて!!」
「ウルセー!!やっつけてやる!!」

(ビリビリビリ!!バリバリバリ!!ブチッ!!)

「やめて!!やめて!!ギャー!!ギャー!!」

アタシは、たかよしからシツヨウに犯されたので、心身共に傷ついた。

それから翌朝7時頃、さらに深刻な事件が家庭内で発生した。

義父の知人が、たかよしが家庭内暴力を起こした事件を聞いて家にやって来て、今後どのようして行きたいのかを家族で話し合いをしていた。

そこへ、まさよしが酒にひどく酔った状態で朝帰りをした。

この時、まさよしの妻があわてた表情でまさよしをなだめていた。

しかし、まさよしはアタシたちがいる居間へ行って、アタシたちをイカクした。

まさよしは『ドコモショップの仕事をやめたるわ!!』とひどく酔った声で言うたので、義母がオタオタしていた。

「ドコモショップの仕事をやめるって…せっかく再就職できた会社をやめるなんて、もったいないわよ。」
「何や!!せっかく再就職できた会社だからやめるなと言いたいのか!?」
「一体、何があったと言うわけなのよ!?あんたまた気に入らない人間がいるけんやめるのかしら!!」
「文句あるか!?気に入らない人間がいるからドコモショップをやめるのだよ!!給料も安いし、思ったような仕事ができないのじゃ再就職をした意味がないのだよ!!」
「やめてよ!!まさよし、今日は落ち着いて休んだ方がいいわよ…」
「ふざけるな!!今から暴れに行くからな!!」
「まさよしくん!!やめてくれ!!頼む!!」
「あんたは入ってくるな!!」

(ドカッ!!)

まさよしは、義父の知人を殴りつけたあと、家の外へ飛び出して行った。

それから4時間後のことであった。

警察署から電話がかかって来て、まさよしがドコモショップの店長さんの頭を固いもので殴り続けて殺したその上に、お店の品物をたくさん破損させたので逮捕したと言う知らせを聞いたので、義父はその場に倒れしまった。

(ドサッ…グハ…ドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロドロ…)

倒れてしまった義父は、口から大量の血液と泡を吐いたあと、呼吸が止まった。

「あなた…あなた…あなた!!」

義父は、救急車で県病院に搬送されたが、ノウザショウを起こしていたので、緊急のオペを受けることになった。

アタシは、耐えきれなくなっていたので家出することを決めた。

アタシは、着替えとメイク道具がぎっしりと詰まっているボストンバックとさいふとスマホと貴重品が入っている赤茶色のバッグを持って家出をした後、遠くへいってしまった。

もうだめ…

アタシは…

たかよしの家の家族は…

全員こらえへんけん!!

アタシの怒りは、あきよしの時以上に増幅をしていたので、ひとりずつのろい殺してやると激怒していた。
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