極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛
「そんなの相馬君の勝手な意地でしょ。相手は私じゃなくてもいいはず」
そう言ったら彼の手の力が強くなった。
「小松さんて俺のことを知ろうって気ないよね。だったら無理矢理にでも俺のことわからせてあげる。こういう人目につかないとこでいけないことすれば、小松さんも悪い子の仲間入りなんだよ」
耳元には危ない誘い。
壁に追い詰められて身動きが取れない。
見たことのない真剣な表情の相馬君がじりじりと近づいてくる。
「困ってる顔かわいいなっていつも思ってた」
女の子たちはこの整った顔と甘い言葉のせいで拒否できなかったのかな。
「そういうのもうやめて」
「俺のことちゃんと見てくれたらね」
腕を突っ張って相馬君を押し退けようとしても、男の子にはかなわない。
こっちに有無を言わせないような力の差に愕然としてしまった。
でもそれで《強引だ、わがままだ、自分勝手すぎる》って頭に来ていたはずのナツ君は全然そうじゃなかったってことに気がついた。