極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な愛し方

だって私、ほとんどつま先立ちになってる。
 

それにナツ君はどちらかというとふっくらした体型なはず。
それなのに大きめの男の子の腕のなかにいるような気がしてるんだけど、なぜ?


大人っぽいいい匂いがするし、私の知っているナツ君とはだいぶ違うような気がする。



「ナツ君? ちゃんと顔見せて?」



ぎゅっとされたままなんとかそう言ったら、ナツ君は慌てて体を離してくれた。


「ごめん、嬉しすぎて」
 

それでお互いがやっと向き合った。


「久しぶり。ていうかさっき駅で会ったけど全然気づいてもらえなかった」


「ん? んん?」


男の子がマスクを外す。
目の前にいたのは、私の知ってるナツ君じゃなかった。



すらりと長身で、顔なんかめちゃくちゃ小さくて、甘い眼差しに女の子がバタバタと失神してしまうと噂の、あの芸能人……。



「ぎゃぁぁぁ! 青山一佳!!!!」



そこには変装なしの芸能人、青山一佳が立っていた。

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